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中国オンライン配車最大手の「滴滴出行(DiDi Chuxing)」は1月16日、中国のSNS「微博(Weibo)」の公式アカウントで、「当社はこの1年余り、サイバーセキュリティ関連の審査に誠実に協力し、審査によって見つかったセキュリティ問題に真摯に対応し全面的に是正した。サイバーセキュリティ審査弁公室の同意を得られたため、新規ユーザーの登録を再開する」と発表した。しかし現在のところ、まだApp Storeなどのアプリストアから滴滴のアプリをダウンロードすることはできない。
中国当局は2021年7月、同社に対し「中華人民共和国国家安全法」および「中華人民共和国インターネット安全法(サイバーセキュリティ法)」に違反した疑いで調査を開始した。調査期間中、同社は新規ユーザーの登録を停止していた。
この1年半はアプリのダウンロードや登録が停止していたため、滴滴の主力事業である配車事業の業績は悪化の一途をたどった。21年4~6月期の国内モビリティ事業の取引件数は25億7000万件だったが、新規登録停止後の7~9月期には2億1400万件減り、23億5600万件となった。10~12月期にはさらに約5000万件減り、23億700万件にまで落ち込んだ。
業界最大手の滴滴の審査期間中、競合他社が業界トップの座を狙って激しい競争を繰り広げていた。中国の調査会社「易観千帆(Qianfan Analysys)」がまとめた都市内モビリティ分野のアプリに関するデータによると、22年12月のアクティブユーザー数から見た浸透率は、依然として滴滴が19.27%でトップ。「嘀嗒出行(Dida Chuxing)」が8.75%、「花小猪打車(Huaxiaozhu)」が2.89%、「T3出行(T3 Mobility)」が1.92%、「曹操出行(Caocao Chuxing)」が1.08%だった。
(36Kr Japan編集部)
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