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【新華社北京2月12日】中国の新エネルギー車メーカーが相次いで2023年の新車販売目標を発表している。いずれも前年の販売台数を大きく上回り、市場への各社の楽観的な見通しがうかがえる。
最新の統計データによると、主要新エネ車メーカーの1月の販売台数は上海蔚来汽車(NIO)が前月比46%減の8506台、小鵬汽車が53%減の5218台、理想汽車が28%減の1万5千台、比亜迪(BYD)が36%減の15万台だった。販売台数は前月比で軒並み減少したものの、各社の23年販売目標の大幅な引き上げには影響していないようだ。
NIOは23年の販売目標として、日系高級車ブランド・レクサスのガソリン車の中国販売台数を目指すと明確化している。レクサスの22年の中国販売台数が18万3900台だったことを考えると、同社は23年、20万台近くの販売を目標としているとみられる。22年の新車納車台数は前年比34%増の12万2500台だった。
新エネ車販売世界トップで中国本土A株市場に上場するBYDがどんな販売目標を打ち出すかは、特に注目を集めている。同社の22年の新エネ車販売台数は186万3500台で、前年の59万3800台からわずか1年で3倍以上に拡大した。23年の販売目標は400万台との情報もあるが、同社はこれについて明確に回答せず、市場や消費需要、サプライチェーンなどの影響で不確実性が多いため販売目標の判断は難しいと表明している。
広州汽車集団傘下で「埃安(AION)」などの新エネルギー車ブランドを手掛ける広汽埃安新能源汽車の古恵南総経理は、23年は50万台の販売を確保し、60万台も目指すとした。同社は22年、前年の2.3倍となる27万1千台を売り上げている。
中国第一汽車集団の取締役で総経理の邱現東氏は、23年の新エネ車販売台数を前年比2.1倍の38万4千台にする目標を掲げた。小鵬汽車は22年に12万台だった新車納車台数を今年は20万台近くに伸ばすとした。理想汽車も販売台数を9割近く伸ばす目標を打ち出した。
中国の自動車業界団体、全国乗用車市場情報連合会(CPCA)のデータによると、中国の22年の新車販売全体に占める新エネ車の割合は25%に上った。世界の自動車強国のうちドイツはこの割合が28%に達しているが、米国は7%、日本は2%にとどまる。ある業界専門家は、中国での新エネ車の割合が短期的にこれ以上高まる余地は小さいとの見方を示している。
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