中国AI市場規模、22年は18%増の約10兆円 世界特許件数の6割を占める

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【新華社北京2月11日】中国の人工知能(AI)コア産業の規模(付加価値額)は2022年、中国工業・情報化部直属のシンクタンク・中国情報通信研究院の推計で前年比18%増の5080億元(約9兆8000億円)に達する。AIは経済・社会発展の各分野に新たな活力を吹き込み、科学技術の飛躍的な進化、産業構造の調整・高度化、生産力の全般的躍進の新たな原動力となっている。

同研究院クラウドコンピューティング・ビッグデータ研究所の何宝宏所長は「AIがもたらす活力の効果が顕著になるにつれ、ますます多くの業界や分野でAIの導入が加速し、AI技術のモデルチェンジやグレードアップ、産業全体の発展を促している」と指摘する。

中国のAI分野でのイノベーション能力が上昇を続けていることは、同分野の論文・特許数の高い伸び率からも垣間見える。統計によると、2012年~22年9月のAI分野の論文発表数は世界で約100万本を数え、うち中国発の論文は28%を占めた。中国の論文のうちハイレベルな論文の割合は12年の20.4%から21年の50.7%に増えている。特許数を見ると、世界のAI特許取得件数は累計25万件で、中国は60%を占めている。

AI分野では多くの企業が成長を続けている。企業情報サイト「企査査」によると、中国のAI関連企業の新規登記数はここ10で年々増え、22年は前年比で18.6%増えた。

「AIはすでに『利用できるか』という段階から『利用しやすいか』を追求する新しい段階に入っている。各界で注目されている『ナレッジ・コンピューティング』『生成AI』などはこの傾向を体現している」と何所長は語る。AI産業での投資・資金調達データもこの傾向を裏付けている。統計によると、22年の世界のAI関連資金調達のうち、自然言語処理、スマート音声、ヒューマンコンピュータインタラクション(HCI)が占める割合は拡大した。特にHCI分野の投資・資金調達額は前年比19%増となった。

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