【新華社北京3月1日】中国のディスプレー産業は「大」から「強」へと進化し、大手各社の世界競争力が大幅に向上している。英調査会社オムディアがこのほど発表したデータによると、中国の家電大手、海信集団（ハイセンス）系テレビの2022年の世界出荷台数は前年比16.1%増で世界2位となり、世界トップ5ブランドの中で唯一プラス成長を遂げた。

ハイセンス系テレビは19～22年の3年間で、出荷台数が世界4位から2位に浮上し、成長の粘り強さを見せた。同社が市場を勝ち取ったカギは技術革新だ。ディスプレー業界の競争は単に製品をめぐる競争ではなくなっている。同社は半導体チップ、中核部品、ソフトウエア、ディスプレー技術、クラウドプラットフォーム、アプリケーションサービスを核とする垂直型の産業チェーンを構築することで、世界のトップグループで真っ向から勝負する実力を身につけ、その責任も背負っている。

同社は競争の新常態（ニューノーマル）を受けて、世界でハイエンド製品の布石を強め、研究・生産・販売間の協調を強化している。超高画質ULED（ウルトラLED）やレーザーテレビなどのハイエンド製品市場の開拓を進め、技術革新でより質の高い製品とサービスの効果的な供給を確立して新たな需要をけん引し、新たな発展の優位性形成に取り組んでいる。同時に、自主ブランドの構築を引き続き強化し、地域ごとのユーザーのニーズを十分に汲み取り、ハイエンドブランドの旗艦店を世界展開し、ハイエンド製品の海外販路を絶えず開拓している。技術、製品、ブランドがそろって力を発揮することで、同社はさまざまな不確実性が存在する中でも力強い生命力をみせた。

同社は今後、ハイエンド製品の製造に軸足を置き、ディスプレー技術のイノベーションに注力し、自主ブランドの世界的な運営を堅持し、世界産業競争をリードする優位性を一層強化するとしている。

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