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スマートフォン向けAMOLED(アクティブマトリクス式有機EL)ディスプレイ市場は、長らく韓国のサムスンとLGディスプレイ(LGD)により支配されてきた。しかし中国の京東方科技集団(BOE)や「維信諾(Visionox)」の成長により、中国産AMOLEDディスプレイのシェアが急速に高まっている。
調査会社「CINNO Research」の最新リポートによると、世界市場におけるスマートフォン向けAMOLEDパネルの2022年出荷数は前年比10.3%減の約6億枚だった。出荷数減少の主な理由は、消費者の機種変更需要が不足し、スマートフォン向けパネル市場が深刻な供給過剰に陥っているためだ。
22年のAMOLEDパネルの出荷シェアを地域別に見ると、韓国の70.7%に対し、中国は29.3%だが、昨年の20.3%から9ポイント増と、急速にシェアを伸ばしている。
メーカー別に見ると、サムスンディスプレイ(SDC)の出荷数は前年比21.6%減の約3億8000万枚で、市場シェアは前年の72.3%から63.1%に縮小した。主に中国本土のフレキシブルAMOLEDパネルメーカーによる低価格戦略の影響を受け、出荷数とシェアは減少傾向を示している。
BOEの出荷数は前年同期比31.1%増の約8000万枚、市場シェアは前年比4.1ポイント増の13%で、世界2位、中国1位となった。BOEは米アップル(Apple)からの新機種受注の恩恵を受け、市場シェアを急速に拡大させている。
このほか、Visionoxの出荷数は前年比20.8%増の約4000万枚、市場シェアは前年比1.8ポイント増の6.8%で、世界4位、中国2位だった。
(36Kr Japan編集部)
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