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トヨタ自動車が出資する中国の自動運転スタートアップ企業「Momenta(モメンタ)」が、早ければ今年中に香港または米国で初めての公開株式募集を検討しており、調達額は10億ドル(約1370億円)を超える可能性もある。ロイター通信が報じた。
モメンタは2016年に設立された。企業情報検索サイト「天眼査(Tianyancha)」によると、モメンタは21年11月までに資金調達を7回成功させた。出資者はトヨタ自動車のほか、上海汽車集団(SAIC)、米ゼネラル・モーターズ(GM)、蔚来汽車(NIO)などの大手自動車メーカー、独自動車部品メーカー「ボッシュ(Bosch)」、IT大手テンセント、アリババ創業者ジャック・マー氏が創設した「雲鋒基金(YF Capital)」、シンガポール政府系投資会社テマセクなど。このうち、シリーズCの調達額は合計10億ドルを超え、21年の中国の自動運転分野で最大規模の資金調達となった。
モメンタは、最初からL4レベルの自動運転に特化する他社とは異なり、レベル2(部分運転自動化)の量産自動運転対応ソフトウエア「Mpilot」とレベル4(高度運転自動化)を可能にする完全自動運転ソリューション「MSD」の2つの路線を並行して進めてきた。前者では自動車メーカーや一次サプライヤーと協力してデータを低コストで大量取得し、後者でロボタクシーを運営する。
モメンタは現在、国内外のさまざまな自動車メーカーや一次サプライヤーと協力し、メーカーオプションとしてMpilotを搭載した量産モデルを順次市場に投入している。同社に出資する上海汽車集団の新エネルギー車ブランド「智己汽車(IM Motors)」のSUV最新モデル「IM LS7」には、関連製品が搭載されている。
*2023年3月8日のレート(1ドル=約137円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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