【新華社広州4月1日】中国の風力発電機大手、明陽智慧能源集団は3月30日、富山県下新川郡入善町沖で進められている洋上風力発電事業向けの風力発電ユニットを天津港から出荷した。中国メーカーが日本の洋上風力発電事業に風力発電機を納入するのは初めてとなる。
　
富山県の洋上風力発電事業に導入されるのは、同社が独自開発した耐台風型の洋上風力発電ユニットで、稼働後は一般家庭3600世帯分の年間使用電力を賄う。月内に海洋工事を始め、今年後半の竣工を予定。同社の担当者は、今回の事業を通じて中日両国企業の洋上風力発電分野での交流が深まり、中日両国による新エネルギー協力の新たな分野が開拓されたと話した。
　
同社は日本の経済産業省と日本海事協会（ClassNK）から認証を取得した洋上風力発電機メーカー4社のうち、唯一の中国メーカーとなる。今回の事業でも日本市場の技術と安全に関する厳格な要件に従った製品を納入する。
　
このほか、日本市場での長期的な発展を視野に、東京に全額出資子会社を設立。ライフサイクル全体の運用・保守を含む風力発電事業運営の現地化を進めている。

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