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中国パネル最大手の京東方科技集団(BOE)がこのほど発表した2022年の決算は、売上高が前年比19.28%減の約1784億元(約3兆4200億円)、純利益は70.91%減の約75億5100万元(約1450億円)の減収減益だった。調整後の純損失は約22億2900万元(約430億円)と赤字に転落し、売上総利益率は前年の28.84%から11.7%に減少した。
液晶ディスプレー(LCD)およびアクティブマトリクス式有機EL(AMOLED)向けパネルを中心とするディスプレー部品事業の売上高は前年比約23%減の約1579億元(約3兆300億円)で、売上高全体に占める割合は92%から89%弱に下がった。
22年は消費者需要の低迷で液晶パネルの供給が過剰になり、業界最大手のBOEだけでなく、TCL科技集団などパネル大手各社が軒並み業績を落とした。
BOEは決算報告書の中で、「22年はかつてない困難に見舞われたものの、業界平均を上回る業績を達成できた」と述べた。とくに、スマートフォン、タブレットPC、ノートPC、モニター、テレビの主要5分野向けLCDの出荷面積は世界1位となった。フレキシブルAMOLEDも引き続き堅調で、出荷量は前年比で3割以上増加した。
*2023年4月7日のレート(1元=約19.2円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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