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欧州航空機メーカー大手のエアバスは4月6日、中国航空器材集団(CAS)から小型機「A320」シリーズ150機と大型旅客機「A350-900」10機の計160機を新たに受注したと発表した。受注総額は約200億ドル(約2兆6700億円)となる。
エアバスは2022年にも、中国の複数の航空会社と大型受注契約を締結している。 同年7月には、中国国際航空、中国南方航空および中国東方航空の国有大手3社と、A320シリーズの最新小型機「A320neo」292機、総額372億5700万ドル(約5兆円)の受注契約を結んだ。
同社によると、中国の航空輸送量は向こう20年間の平均成長率が5.3%に達し、世界平均の3.6%を大きく上回る見通しだという。23年3月末時点で、中国本土で稼働するエアバス機は2100機以上に上り、市場シェアは50%を超えている。
同社はまた、天津市にある最終組み立て工場の生産ラインを増設し、A320シリーズの生産能力を倍増させる計画も明らかにした。投資会社の天津保税区投資および航空機大手の中国航空工業集団(AVIC)と協定を締結し、天津工場に2本目の生産ラインを設置。A320シリーズの生産能力を拡大する。新設される生産ラインは25年末に稼働を開始する予定となっている。
A320シリーズの最終組み立て工場は現在、中国・天津のほか、独ハンブルク、仏トゥールーズ、米モービルの世界4カ所にある。天津工場の生産ラインを増設することで、26年末までにA320neoの月間生産台数を75機まで引き上げるという同社の目標達成に弾みがつくとみられる。
*23年4月12日のレート(1ドル=約133円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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