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中国ソフトウエア大手「金山軟件(Kingsoft、キングソフト)」の子会社「金山弁公軟件(Kingsoft Office Software)」は4月18日、大規模言語モデルの能力を備えた生成AIアプリ「WPS AI」(仮称)を近く公開すると発表した。
AI生成コンテンツ(AIGC)とビジネスシーンの融合は現在、大きな注目を集めている。米マイクロソフトは3月、業務用クラウドソフト「Microsoft 365」の新機能「Microsoft 365 Copilot」を発表した。Copilotには米OpenAIが開発した最新の大規模言語モデル「GPT-4」が組み込まれており、チャットで指示を出すだけで、Wordで作成した文書の手直し、Excelで作成した表の分析、PowerPointを利用したスライドの作成、Outlookによる業務週報の作成などの作業をサポートしてくれる。
これに先立つ22年12月に米Notion Labsが発表した「Notion AI」は、OpenAIの「GPT-3」をベースにしており、文書の作成や翻訳のサポートなどテキスト生成に特化している。
金山弁公軟件が今回発表したWPS AIは、Notion AIと同様にデータ分析・コンテンツ生成・テキスト処理の3つの機能を備えており、まずは同社のオンライン共同編集ツール「軽文檔(airPage)」に搭載される予定だという。
現在のところアルファ版やベータ版は公開されていないが、金山弁公軟件はユーザー体験を優先しながら段階的にベータテストを進め、全てのプロダクトにWPS AIを組み込んでいく計画。同社は、今後もAIGC、文章の読解と回答、マンマシンインタラクションの3つの方面に注力していく方針を明らかにしている。
(36Kr Japan編集部)
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