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「TikTok」の中国版「抖音(Douyin)」や「快手(Kuaishou、海外版は『Kwai』)」などのショート動画プラットフォームがライブコマースの規模を拡大する中、生活関連サービス大手の「美団(Meituan)」が満を持してライブコマースに参入した。
美団のフードデリバリー事業「美団外売」は4月18日、販売促進イベント「神券節(神クーポン祭)」で初のライブコマースを試験的に実施した。 イベントではフードデリバリーで使える割引クーポンだけでなく、美団と提携する飲食店で店内飲食する際の割引クーポンも販売された。ライブ配信による販促活動は11時間という長時間に及び、フードデリバリーのクーポンだけで8600万元(約16億7000万円)を売り上げた。
若者に人気の格安ティードリンクチェーン「蜜雪氷城(Mixue Bingcheng)」は各種ドリンク1500万杯以上のクーポンを販売。コーヒーチェーン大手「瑞幸咖啡(Luckin Coffee)」も、ココナッツミルクラテだけで100万杯分のクーポンを売り上げた。
美団によると、今回の初開催の結果を受け、毎月18日にライブコマースイベントを開催することとしており、すでに多くのブランドが次回のイベントに出品する商品の準備を始めているという。
一方、3月には抖音が中国全土でフードデリバリー事業を開始するため、まずは北京市、上海市、四川省成都市の3都市を試験運営の対象に選んだと報じられた。また4月18日には、快手の生活関連サービス事業「快手本地生活」が浙江省杭州市に進出し、ファストフードチェーン「永和大王(Yonghe King)」やレストランチェーン「新発現(Discovery Restaurant)などの有名企業と共同購入に関する業務提携契約を締結したと発表している。抖音や快手の参入で、生活関連サービスをめぐる競争はますます激しさを増している。
*23年4月22日のレート(1元=約19.4円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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