中国は依然多国籍企業の戦略的重点 マッキンゼー報告書

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

新華社特集注目記事

中国は依然多国籍企業の戦略的重点 マッキンゼー報告書

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

米マッキンゼー・グローバル・インスティテュート(MGI)は最新の報告書で、中国が依然として多国籍企業に重要な発展チャンスを提供しているとの見方を示した。

報告書によると、中国の国内総生産(GDP)は米国に次ぐ2位、世界に占める割合は18%で、欧州連合(EU)全体に匹敵する規模を誇る。年平均成長率が今後2%にとどまるとしても、2021~30年のGDPの増加分はインドの21年のGDPを上回る。年平均5%の成長率を実現すれば、同期のGDPの増加分はインド、日本、インドネシアの21年のGDPの総和に相当する。
 
マッキンゼー・アンド・カンパニーのシニアパートナーで、MGIの共同ディレクターを務めるケイリン・エリングラッド氏は「中国は(『共同富裕』を趣旨とした)所得分配や持続可能な発展、科学技術の分野に対する監督、管理を強化している。中国での成功を望む多国籍企業はこうした動向を注視し、積極的な対応を図る必要がある」と述べた。
 
MGIはまた、中国に進出した多国籍企業が現在、本土企業との激しい競争に直面しており、中国の売上高全体に占める多国籍企業の割合は06年の16%から20年の10%に下がり、本土企業は各業界でシェアを拡大していると指摘した。同社のシニアパートナー、ニック・リョン氏は「中国市場の競争はかつてないほど激しくなっている。中国本土企業の発展に伴い、ますます多くの本土企業が地域や世界で多国籍企業と競争するようになっている。多国籍企業は大胆に行動し、経営の方式を転換する必要がある」と語った。(新華社北京)

原文はこちら

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録