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バスケットボールを題材にした大人気漫画「スラムダンク」の映画版「THE FIRST SLAM DUNK」が4月20日に中国で公開され、大ヒットしている。中国でスラムダンクのアニメ版が放送されたのは1990年代。青春時代をこの作品と共に過ごした80〜90年代生まれの人々が、当時の熱い思いを胸に続々と映画館に足を運んでいるようだ。
オンラインチケット大手「猫眼娯楽(Maoyan Entertainment)」が運営する興行データ分析アプリ「猫眼専業版」によると、公開5日目となる24日時点で観客動員数は1000万人を超え、興行収入は4億元(約79億円)を突破した。
映画版スラムダンクは異例の大ヒットとなったが、その一方で「史上最悪の盗撮被害」に見舞われており、大問題となっている。スクリーンを盗撮して動画共有アプリやSNSに投稿するケースが後を絶たず、盗撮した名シーンをつなぎ合わせたショート動画で数百万の「いいね!」を獲得する不届き者も現れている。
中国でもここ数年、映画館のスクリーンを撮影してはならないとの共通認識が広がりつつあるものの、まだまだ完全に浸透したとは言えない状況だ。「映画を見ているうちに青春時代の思い出が胸にこみ上げてきて、つい写真や動画を撮影してしまった。単に自分自身の記念として残すつもりだったのだが…」と話す人は少なくない。
多くの映画ファンは現在、SNSを通じてスクリーンの盗撮をやめるよう呼びかけている。映画版スラムダンクの「微博(Weibo、中国版ツイッター)」公式アカウントも公開初日の4月20日、「盗撮は、制作チームや映画関係者の権利を著しく侵害するだけでなく、他の観客の映画鑑賞を邪魔する行為です」と、盗撮や盗撮した動画などの投稿をしないよう注意喚起していた。
*23年5月1日のレート(1元=約19.7円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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