米コカ・コーラ、1~3月期決算は予想上回る 中国市場が寄与

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米飲料大手コカ・コーラがこのほど発表した2023年第1四半期(1~3月)決算は、売上高が前年同期比5%増の109億8千万ドル(約1兆4800億円)、営業利益が33億6700万ドル(約4500億円)、純利益が11%増の31億1300万ドル(約1兆4200億円)、1株当たり利益が5%増の0.68ドル(約90円)だった。売上高と1株当たり利益はともに市場予想を上回った。
 
ユニットケース販売数量は3%増えた。家庭向け以外の販売の伸び率と市場への継続的な投資が主なけん引役となった。うち、発展途上国と新興国市場の成長は主に中国、インド、ブラジル市場の伸びによるものだった。アジア太平洋地域市場のユニットケース販売数量は中国やインド、オーストラリア市場の伸びを受け、10%増加した。
 
品目別にみると、炭酸飲料の世界販売量は主にアジア太平洋地域市場と中南米市場がけん引役となり、3%増加した。主力ブランドのコカ・コーラは3%増、無糖コカ・コーラは8%増だった。炭酸入りソフトドリンクは3%増え、アジア太平洋地域と中南米、北米市場の伸びが欧州、中東、アフリカ市場の販売量の落ち込みを相殺した。ジュース・乳製品・植物性飲料の販売量は前年から横ばいとなった。飲料水やスポーツ飲料、コーヒー・茶飲料は4%増だった。
 
ジェームズ・クインシー会長兼最高経営責任者(CEO)は決算電話会議で中国市場に言及し、「今年は春節(旧正月)連休期間に消費が回復した。中国市場の業績が向上しつつあることを確認している」と述べた。第2四半期(4~6月)の見通しについては、「年内の中国市場の業績は慎重ながらも楽観している」と明かした。(新華社北京)

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