アマゾン「キンドル」、中国から撤退 スマホで読書の傾向が一因

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

大企業注目記事

アマゾン「キンドル」、中国から撤退 スマホで読書の傾向が一因

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

米アマゾン・ドット・コムはこのほど、電子書籍を販売する中国の「Kindle Store(キンドルストア)」の運営を6月30日に停止し、以降は電子書籍の新規購入ができなくなると発表した。

2024年6月30日以降は購入済み書籍のダウンロードもできなくなるが、ダウンロード済み書籍や個人のメモは引き続き閲覧可能だという。また、テンセント(騰訊)が運営するSNSアプリ「微信(WeChat)」内のキンドル公式ページも6月30日に運営を停止し、24年6月30日でカスタマーサービスを終了する。

中国向けのキンドルストアは12年12月にサービスを開始し、16年にはキンドル専用の電子書籍リーダーの販売台数で世界一となるなど、急成長を遂げた。しかし、近年は中国の読書市場の変化に加え、競合他社も次々と台頭し、キンドルの存在感は薄まっていた。

中国ではスマートフォン普及率が非常に高く、テンセントの「微信読書(WeRead)」など強力な機能を備えた読書アプリが多数登場したことで、電子書籍リーダーを購入するユーザーが減少した。また、中国は世界最大のオンライン小説市場ではあるが、長年にわたって海賊版が横行し、正規の電子書籍の収益に影響を与えている。

(36Kr Japan編集部)

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録