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米調査会社IDCがこのほど、「中国自動車クラウド市場追跡研究」リポートを発表した。22年下半期(7~12月)の中国自動車クラウド市場の規模は前年同期比41.8%増の39億6千万元(1元=約20円)に上った。うちインフラ市場は44.2%増の22億元、ソリューション市場は38.9%増の17億6千万元だった。IDCは、中国自動車クラウド市場の向こう5年の年平均成長率は53.6%に上り、市場規模は27年に600億元を超えると予測した。
自動車クラウドとは、自動車業界のサプライヤー、メーカー、スマートカーの業界ユーザーのデジタル化やスマート化のニーズを満たすクラウドコンピューティングインフラとソリューション(プラットフォーム、応用)を指す。クラウドコンピューティングインフラはパブリッククラウドとプライベートクラウドに分かれる。ソリューションは「業務システムのクラウド化」「車載モノのインターネット(IoT)」「自動運転開発」「路車協調システム・その他のモビリティーサービス」の四つの分野をカバーする。
22年下半期の中国の自動車クラウドインフラ市場の規模はパブリッククラウドが13億3千万元、プライベートクラウドが8億7千万元だった。パブリッククラウドインフラ市場は大手企業に集中する傾向が見られ、電子商取引(EC)大手のアリババグループ傘下の「阿里雲(アリクラウド)」、IT大手の騰訊控股(テンセント)の「騰訊雲(テンセントクラウド)」、通信機器大手の華為技術(ファーウェイ)の「華為雲(ファーウェイクラウド)」、検索大手の百度(バイドゥ)の「百度智能雲(バイドゥAIクラウド)」、米アマゾン・ドット・コムの「AWS(アマゾン・ウェブ・サービス)」の市場シェアは合わせて90.0%に達した。プライベートクラウド市場のサプライヤー上位5社の市場シェアは60.4%で、「華為雲」「阿里雲」「騰訊雲」「百度智能雲」はパブリッククラウドでの優位性をプライベートクラウドでも発揮、市場シェアを拡大し続けた。
自動車クラウドのソリューション市場の規模は業務システムのクラウド化が4億9500万元、車載IoTが3億9600万元、自動運転開発が4億9500万元、路車協調システム・その他のモビリティーサービスが2億2100万元だった。「阿里雲」は業務システムのクラウド化、「華為雲」は車載IoT、「百度智能雲」は自動運転開発、「騰訊雲」は路車協調システム・その他のモビリティーサービスでそれぞれ首位に立った。(新華社北京)
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