中国、駆動用電池の生産過剰が深刻に 新エネ車市場の成長鈍化で拍車か

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中国では新エネルギー車(NEV)市場の急速な拡大に伴い、駆動用電池市場も爆発的に成長した。ところが、このところ駆動用電池の生産能力が過剰だとの情報が次々と明らかになってきた。

国有自動車大手・長安汽車(Changan Automobile)の朱華栄会長はこのほど、NEV業界は以前は駆動用電池の不足や価格高騰に苦しんでいたが、現在は生産能力が過剰になっていると指摘。中国で2025年までに必要となる生産能力は1000〜1200ギガワット時(GWh)だが、すでに生産能力の計画値は4800GWhに達していると説明した。

電池業界団体・中国汽車動力電池産業創新連盟(CABIA)によると、23年1〜3月の中国の駆動用電池の生産量は130.0GWhだった一方で、搭載量は65.9GWhと明らかに供給過剰だった。自動車業界紙・中国汽車報のまとめでは、駆動用電池の需用量に対する生産量の割合が、22年は97%、23年は114%、24年は119%、25年には123%まで上昇すると予測されている。

専門家の予測によると、23年は中国本土のNEV市場の成長が鈍化する可能性が高いという。駆動用電池業界では3月以降、すでに発注の取り消しや生産停止、従業員の解雇など、負の情報が広がっている。

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(36Kr Japan編集部)

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