コラボレーションツール「会議桌」が数億円調達、会議室シーンを徹底的に可視化

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チーム内の共同作業をビジュアル化するコラボレーションツール「会議桌(Huiyizhuo)」がシードラウンドで「晨興資本(Morningside Venture Capital)」から数百万ドル(数億円)を調達した。調達した資金は商品開発やスタッフ増員、市場開拓に充てる。

会議桌は「北京羅森橋科技有限公司」が開発したコラボレーションツールで、特に遠隔地間のコミュニケーションと共同作業を想定して作られた。基本機能は無料で利用できるほか、サードパーティーが開発した有料の拡張機能を使うこともできる。

会議桌は音声通話・テレビ電話、議事録の自動作成、共同作業のビジュアル化、リアルタイムまたは非同期のコラボレーションなどの基本機能が備わっている。アプリストアにある拡張機能は課金制で、会議桌公式の拡張機能のほか、サードパーティーが開発したものもある。

特筆すべきはその使いやすさだ。ブラウザのリンクをクリックするだけでメンバーとの共同作業を開始することができ、遠隔地とリアルタイムで作業を進めることができる。

概算統計によれば、世界中には1億室以上の会議室があるという。多くの場合、共同作業で最大の効果を上げるには、面と向かって話し合う必要がある。市場にはリモートコラボレーションツールがあふれているが、会議室での対話を重視する人々のニーズを満たせていないと会議桌の開発チームは考える。

一般的な会議室には会議テーブル、ホワイトボード、プロジェクターが備わっており、会議の参加者はテーブル上に現物や資料をおいて話し合う。またプロジェクターで電子ファイルを表示したり、ホワイトボードに図を描いたりして意見を交わす。会議桌が目指すのは、会議室のシーンそのもののデジタル化だ。これにより出張の手間を省くだけでなく、意見交換のさらなる効率アップも狙う。

北京羅森橋科技は2018年3月に設立され、同年8月に会議桌ベータ版をリリース。正式版は今年の6月末にリリースされ、1年間は無料で提供する。市場開拓も進めており、企業サービスを手がける複数の大型プラットフォームとすでに接触しているという。
(翻訳・畠中裕子)

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