中国越境ECの”元祖”、深刻な経営危機に 「偽物だらけ」疑惑も

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海外の高級ブランドに特化した中国初の越境電子商取引(EC)プラットフォーム「洋碼頭(Ymatou)」が、深刻な経営危機に陥っている。

ネット上ではこのところ、洋碼頭の「商品が届かない」「商品の代金が支払われない」「カスタマーサービスにつながらない」といったネガティブな情報が目立つようになった。

中国版インスタグラムと呼ばれる「小紅書(RED)」では、多くのユーザーが「洋碼頭の商品は偽物だらけだ」とコメントしている。中国の消費者苦情受付サイト「黒猫投訴平台」に寄せられたクレームは、7月30日時点で51件に達した。

ビジネス誌「中国企業家(CHINA ENTREPRENEUR)」は2022年9月、洋碼頭の創業者の曽碧波氏がバイヤーに対して2億元(約40億円)の支払い債務を負っていると報じた。同社は資金繰りが悪化し、本社には人影がなく、多数の従業員が路頭に迷っていた。曽氏は当時、会社の窮状を認め、逃げずに債務を返済すると約束していた。

洋碼頭は09年に設立され、11年12月から現在までに10回の資金調達を実施した。シリーズBおよびCでは、それぞれ1億ドル(約140億円)を調達している。

中国の越境EC「洋碼頭(Ymatou)」が上場準備、クレーム1622件もコロナ禍追い風

*2023年8月8日のレート(1元=19.9円 1ドル=約143円)で計算しています。 

  (36Kr Japan編集部)

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