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中国の民生用ドローン(小型無人機)産業は、生産額が世界の8割を占めるまでに成長した。ドローン産業の規模が拡大するにつれ、コストも徐々に下がっている。今後は民間輸送用にドローンが活用される場面も増えそうだ。
業界最大手の「大疆創新科技(DJI)」は8月16日、新型物流ドローン「FlyCart 30」(略称、FC30)を発表した。FC30はデュアルバッテリーを搭載しており、コンテナの最大容量は70リットル、デュアルバッテリーモードで吊り下げ運搬をする場合の最大積載量は30キログラムとなっている。最高飛行速度は秒速20メートル、最大航続距離は16キロメートル、最大飛行高度は6000メートルで、気温マイナス20度から45度の環境で作業することが可能。山間部や沿岸地域、農村部など、あらゆる環境での緊急物資輸送にも対応できる。
DJIの産業用ドローンはここ数年、農業やエネルギー産業、測量、セキュリティなどさまざまな分野で広く活用され、生産性を高めるために欠かせないツールとなっている。同社は、航空物流の将来は明るいと見ており、より効率的・経済的で安全な航空輸送ツールを提供し、複雑な地形での運用や端末輸送における課題を効果的に解決していく方針だという。
FC30スタンダード版の価格は12万5000元(約250万円)で、既に中国本土での販売を開始している。
*2023年8月22日のレート(1元=約20円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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