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中国の主な新興電気自動車(EV)メーカーがこのほど、2023年8月の販売台数を発表した。理想汽車(Li Auto)は3万5000台弱と圧倒的首位の座を維持、2位の蔚来汽車(NIO)も2万台弱と健闘した。ここしばらく沈んでいた小鵬汽車(XPeng Motors)は1万3000台超えと復活の兆しを見せ始めている。以下にランキング1〜5位のデータをまとめた。
1位:理想汽車
理想汽車(Li Auto)の8月の販売台数は、前年同月比663.8%増、前月比2.3%増の3万4914台で、3カ月連続の3万台超えを達成した。1〜8月の累計販売台数は20万8165台となった。
7〜9月の販売台数は10万〜10万3000台となる見込みで、年内にも月間販売台数が4万台の大台に乗る可能性があるという。
2位:NIO
蔚来汽車(NIO)の8月の販売台数は、前年同月比81.0%増、前月比5.5%減の1万9329台だった。1〜8月の累計販売台数は9万4532台となった。
23年に入ってからは新型車への切り替えで販売台数が低迷していたが、5月以降は新型SUV(スポーツ用多目的車)「ES6」、新型セダン「ET5」、新型SUV「ES8」の納車が相次いで始まり、7月には過去最高の2万462台を記録していた。
3位:零跑汽車
零跑汽車(Leap Motor)の8月の販売台数は、前年同月比13.3%増、前月比1%減の1万4190台だった。1〜8月の累計販売台数は7万3027台となった。
同社は独ミュンヘンで開かれた自動車展示会「IAA Mobility 2023」(9月5日〜10日)で、グローバル化に対応した初の車種「C10」を発表し、今後のグローバル化戦略を明らかにした。自社製車両の販売で欧州市場に進出するだけでなく、欧州の自動車メーカーと提携し、独自の技術4種類を提供していく方針だという。
4位:小鵬汽車
小鵬汽車(XPeng Motors)の8月の販売台数は、前年同月比42.9%増、前月比24.4%増の1万3690台だった。1〜8月の累計販売台数は6万6133台となった。同社は現在、新型スマートSUV「G6」の生産能力をさらに増強し、受注済みの車両の納車を急いでいる。
同社は8月末、中国配車サービス最大手「滴滴出行(DiDi Chuxing)」のスマートEV事業を買収。新ブランド「MONA」を立ち上げ、2024年に15万元(約300万円)クラスの大衆向けスマートEVを投入する計画だという。
小鵬汽車はIAA Mobility 2023で、24年にもグローバル対応のスポーツセダン「P7i」とSUV「G9」の2車種をドイツ市場に投入する計画を明らかにした。
5位:NETA
哪吒汽車(NETA)の8月の販売台数は、前年同月比24.4%減、前月比20.6%増の1万2103台だった。1〜8月の累計販売台数は8万4559台となった。
同社はこのほど、クロスオーバー投資家から総額70億元(約1400億円)を調達したと発表した。これに先立ち、親会社の合衆汽車(HOZON Auto)が香港上場計画を始動したとの情報が伝わっていた。
(36Kr Japan 編集部)
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