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石油大手シェルは19日、中国電気自動車(EV)大手の比亜迪(BYD)と共同で、世界最大のEV充電ステーションを広東省深圳に開業した。ステーションは、深圳宝安国際空港のターミナルビルまで2.5キロの距離に位置し、公共向け急速充電器258基を備える。運営は、シェルとBYDの合弁企業、深圳殻牌比亜迪電動汽車投資が行う。
充電ステーションは試験営業中、毎日3300台以上のEVに充電サービスを提供。ステーションにはコンビニ「シェル・セレクト」が併設され、ストアでの販売のほか、シェル・コーヒー、飲食、自動販売機、休憩スペースなどのサービスも提供する。屋上に設置された太陽光発電パネルは、年間発電量が30万キロワット時に達し、発電された電力はすべてEVへの充電に充てられる。
両社は2022年3月、エネルギー転換の推進とBYD顧客の充電体験の向上を目指すグローバル戦略提携協定を締結した。合弁会社は現時点で、深圳に1万3千基以上のEV充電器を手掛け、今後は充電網を中国のその他の都市にも拡大する計画という。
シェルは現在、世界各地のガソリンスタンドや交通拠点、大通り、スーパーマーケットなどに4万基以上の公共充電器を設置しており、その数は2030年までに20万基に上る見通し。
シェルは中国市場で合弁会社と現地法人を通じ、ガソリンスタンド約2千カ所とEV充電ステーション約800カ所を含むサービスステーション2800カ所余りの小売販売網を展開しており、2万5千基のEV向け公共充電器を有する。(新華社北京)
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