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中国配車サービス最大手「滴滴出行(DiDi Chuxing)」の傘下で自動運転トラックの開発を手がける「KargoBot(卡爾動力)」がこのほど、事業会社として独立し、4億5000万元(約90億円)余りを調達した。出資者は「内蒙古鄂爾多斯投資控股集団(Erdos Group)」など。
KargoBotの大株主は「滴滴自動駕駛(DiDi Autonomous Driving)」で、独立後も株主構成に変化はない。滴滴自動駕駛は10月初旬、自動車大手の広州汽車集団(GAC Group)から戦略的資金調達を実施すると発表している。
KargoBotが独立した理由について、関係者は「同社が携わる幹線物流はニッチな分野だ。独立運営することでより柔軟な発展が期待できる。単独での資金調達や社外との協力を進め、収益化を加速する狙いもある」と述べた。
KargoBotは2021年に事業を開始し、バルク品の幹線輸送を主に手がけている。この分野は輸送規模が巨大でルートが比較的集中しているにもかかわらず、ドライバー不足が深刻化しているため、自動運転技術の活用に適している。
KargoBotは10月初旬、自動運転レベル4の量産型自動運転トラックによる北京市内の公道での実証実験を許可された。同社は現在、大型の自動運転トラック150台を保有し、主に中国北西部と華北地域で石炭などのバルク品を輸送している。
*2023年10月19日のレート(1元=約20円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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