中国で猛進撃の宅配大手「J&T」が香港上場、低価格戦略で赤字続く

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インドネシア発の宅配大手「J&Tエクスプレス(極兎速逓)」が10月27日、香港証券取引所に新規上場した。10月30日午後5時時点の株価は公募価格の12香港ドル(約230円)から横ばい、時価総額は1000億香港ドル(約1兆9000億円)を上回っている。

J&Tは2015年に設立され、東南アジアでは凄まじいスピードで成長を遂げた。17年の最初の資金調達から23年5月17日までに7回の資金調達を実施し、中国テック大手の騰訊控股(テンセント)や高瓴資本(Hillhouse Capital)などから計約55億7000万ドル(約8300億円)を調達した。

同社は19年に中国の宅配会社「龍邦速運」を買収し、20年3月に「極兎速逓」という名称で中国市場に参入。同じく急成長中の電子商取引(EC)大手「拼多多(Pinduoduo)」と提携し、わずか3年で中国宅配市場におけるシェアを10.9%に伸ばした。23年上半期(1〜6月)のシェアは11.7%に上昇した。

目論見書によると、J&Tの売上高は20年が15億3500万ドル(約2300億円)、21年が48億5200万ドル(約7200億円)、22年が72億6700万ドル(約1兆1000億円)と年々増加し、23年上半期は40億3000万ドル(約6000億円)となっている。しかし、低価格戦略でシェアと売上高を伸ばす一方で、同社は3年半で累計約34億ドル(約5000億円)の赤字を計上している。

*2023年10月30日のレート(1ドル=約149円、1香港ドル=約19円)で計算しています。

J&T Express、4年でインドネシア最大級の物流会社になった理由

(36Kr Japan編集部)

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