中国火鍋大手の海底撈、赤字の日本のホテル事業を26億円で買収 温泉リゾート開発へ

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中国最大の火鍋チェーン「海底撈(ハイディラオ)」を運営する「海底撈国際控股(Haidilao International Holding」は10月31日、同社の完全子会社である「Newpai」が、海外店舗の運営を統括する「特海国際控股(Super Hi International Holding)」の日本事業子会社「Haidilao Japan」と株式譲渡契約を締結し、Haidilao Japan傘下のホテル事業会社「JAPAN HAI」の全株式を26億円で取得すると発表した。株式譲渡が完了すると、JAPAN HAIは海底撈国際の完全子会社となる。

特海国際は、海底撈国際の海外事業子会社だったが、同社からスピンオフする形で設立された。2022年12月には香港証券取引所に上場、ハイディラオ創業者の張勇氏が実質的な支配権を握る。公開されている資料によると、同社は大中華圏(中国本土、香港、マカオ、台湾)以外の海外115店舗を運営しており、うち10店舗が日本にある。

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Haidilao Japanは21年と22年、ホテル事業でそれぞれ82万ドル(約1億2400万円)と63万ドル(約9490万円)の損失を計上している。JAPAN HAIは23年9月にHaidilao Japanのホテル事業会社として設立され、日本の温泉開発許可証も保有する。同社は長野県軽井沢市にあるホテルを所有・管理しており、27年の竣工をめどに温泉リゾートの開発を計画している。

海底撈国際は今回の買収について理由を2点挙げている。1つ目は、収益源の多角化とブランディング強化。2つ目は、同社のサービス理念と事業管理能力でJAPAN HAIの競争力を引き出すことだという。今後は、温泉リゾートでハイディラオの顧客に付加価値サービスを提供する考えだ。

買収を発表した翌日の11月1日、海底撈国際の株価は12.78%下落した。

月給2900円のホールスタッフから資産2000億円の女性CEOに。火鍋チェーン「海底撈」、トップ交代で戦略転換

*23年11月17日のレート(1ドル=約150円)で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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