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中国ネット大手のバイトダンス(字節跳動)がこのほど、新たに人工知能(AI)アプリの開発部門「Flow」を設立した。複数の関係者が36Krの取材で明らかにした。
Flowがこのほど発表した採用情報によると、同部門はバイトダンス傘下のAI開発事業チームで、すでに国内向けに「豆包」、海外向けに「Cici」という2つのAIアプリを公開している。現在は、複数のAI関連の革新的なプロダクトを開発中だという。
36Krは2023年2月、バイトダンスが大規模言語モデル(LLM)チームの組織に着手したと報じた。TikTokのプロダクト技術責任者・朱文佳氏が陣頭指揮をとり、言語モデルと画像モデルの開発に注力していることも、関係者への取材で明らかにしていた。
中国のLLM市場には現在、バイトダンスやアリババグループ、テンセント(騰訊控股)、バイドゥ(百度)などの大企業だけでなく、スタートアップ企業も参入し、しのぎを削っている。今後はAIアプリの分野で激しい競争が繰り広げられるとみられる。
バイトダンスは、TikTokなど数々の人気アプリで知られ、消費者向けの「スーパーアプリ」を大量に生み出す能力を備えていることから「アプリ工場」とも呼ばれる。LLM時代に突入した現在、バイトダンスはLLMの分野でも力を発揮するとみられ、市場の期待感が高まっている。
(36Kr Japan編集部)
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