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中国では冬の厳しい寒さの中、スキーやスパ、温泉などが一部の消費者にとって休暇の過ごし方の第一選択肢となっている。業界関係者によると、「氷雪」「温活」「防寒」などに関する消費が引き続き活況を呈し、人々の生活を豊かにし、冬季経済の活力を表している。
中国でネット出前など生活関連サービスを手がける美団のデータによると、11月のスパや温泉、ジャグジーなどを備える宿泊施設の予約数は前年同月比約3倍に増加した。
最近はダウンジャケットや中綿コート、防寒靴などのアパレル製品が想定以上の売れ行きとなっている。
中国電子商取引(EC)大手アリババグループ傘下で「淘宝(タオバオ)」や「天猫(Tモール)」など国内ECサイト事業を手掛ける淘天集団のデータによると、気温が下がった影響で、防寒・保温性のあるアパレル製品の販売が大幅に増加した。11月以降、江西省九江市のダウンジャケット産業地帯、河北省滄州市の綿製衣料品産業地帯、河北省廊坊市の部屋着産業地帯では業者の注文量が前年同期より大きく増加している。
淘天集団の責任者は「個人間で不用品を取引するフリーマーケット(フリマ)アプリ『閑魚』では、中綿ジャケットや中綿の防寒靴といったコストパフォーマンスの高い防寒性のある冬物衣料の検索・取引指数も顕著に上昇している」と語った。
美団のデータでは11月以降、スキー場入場チケットの共同購入注文件数が2019年に比べ8.9倍となった。中でも新疆ウイグル自治区、黒竜江省、吉林省、遼寧省、河北省などスキーで人気の目的地の注目度が高くなっている。河北省張家口市崇礼区の場合、「スキー」関連商品の検索数が前月比3.4倍に増加した。
氷や雪を売りにした冬ならではの観光も人気を集めている。オンライン旅行大手「途牛旅遊網(Tuniu)」によると、同プラットフォームでは10月中旬以降、雪山、氷河、温泉、オーロラ、スキー、雪景色、霧氷、氷像、氷雪テーマパーク、氷灯ろうなどのキーワードが検索上位を占めた。フィンランドなどの氷雪観光の目的地では2024年の春節連休(2月10~17日)期間出発の旅行商品がほぼ完売しており、23~24年の氷雪観光シーズンの観光客数と観光消費は爆発的に増加すると予測されている。(新華社北京)
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