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中国バイトダンス傘下の動画投稿プラットフォーム「TikTok(ティックトック)」が、電子商取引(EC)事業「TikTok Shop」の2024年のGMV(流通取引総額)目標を500億ドル(約7兆1000億円)としたことが分かった。23年の目標は200億ドル(約2兆8000億円)だった。
TikTok Shopは21年に試験運用を開始し、現在は東南アジア地域や英国、米国、サウジアラビア、スペイン、ブラジル、日本などで事業を展開している。GMVは一貫して増加を続けており、23年は東南アジア地域だけで130億ドル(約1兆8000億円)を突破する勢いだ。なかでも、インドネシアでのGMVは40億ドル(約5700億円)を超える見込みだという。
米国事業も伸びている。1日あたりの売上高は、23年5月は30万ドル(約4270万円)余りだったが、10月には1000万ドル(約14億円)まで急増した。TikTok専門の調査会社「FastMoss」のデータによると、11月24日に開催された大型セール「ブラックフライデー」では、たった1日でGMV3300万ドル(約47億円)を叩き出した。
TikTok Shopは、インドネシア政府の規制により10月以降は同国でのサービスを停止していたが、12月には地元EC大手「Tokopedia(トコペディア)」と統合し、インドネシア市場への再参入を果たした。米国事業も勢いに乗っており、24年のGMV500億ドル達成も夢ではなさそうだ。
中国発で急速に業績を拡大する越境EC「Temu(ティームー)」は、24年の目標GMVを300億ドル(約4兆3000億円)に設定している。
*2023年12月22日のレート(1ドル=約142円)で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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