0歳で誘拐、AIの進展で25年後発見。親兄弟のデータから「現在の顔」推定

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中国で、行方不明だった富豪の息子が25年間ぶりに見つかったニュースがネットで注目を集めている。

解克鋒さんは複数の企業を経営する企業家だ。1999年1月20日、生まれてちょうど100日の次男の解清帥さんを家に残したまま妻が買い物に出かけた。十数分後に家に戻ると、次男は連れ去られていた。その後、再会するまでに20年以上かかるとはだれも思わなかっただろう。23年12月1日、52歳になった解克鋒さんはついに誘拐された次男の解清帥さんとの再会を果たした。

ネットで広く注目された家族との再会の裏には、解清帥さん家族の決してあきらめない信念や警察の尽力もあったのだが、人工知能(AI)技術も大きな働きをしていた。今回の行方不明者の捜索を技術面で支えた企業が「格霊深瞳(Deep Glint)」だった。

同社は12月3日、独自に開発した「年齢による変化を考慮したうえで血縁関係にある人物の顔を照合するアルゴリズム」の功績が大きいと発表した。誘拐された子供の大半は幼い頃に家族と引き離されており、時間が経つにつれ顔立ちが大きく変化するため、警察による捜索が困難になる。しかし格霊深瞳の顔識別アルゴリズムは、遺伝的に親族の顔の特徴が似ている点を利用して、相関性の高い人をふるいにかけて割り出し、点数をつけて順位付けする。これにより行方不明者の捜索の効率が大幅に向上した。

今回、格霊深瞳はこの夫婦と長男の写真を使って国のデータベースにある顔写真と照合したところ、可能性の高い5人の中に解清帥さんがいた。解清帥さんはここ半年の間に同社が警察と協力して見つけた4人目の子供だったという。

格霊深瞳のこの顔識別アルゴリズムは主に3つの技術的な強みがある。まず、10年にわたる実践・応用を経て業界をリードする顔識別モデルとなっており、わずかな特徴や似ている点を捉えることができるので、年月を経た顔を識別するという複雑なケースでも優れた効果を発揮する。

次に、大量のサンプルでモデルをトレーニングすることで、異なる年齢層のサンプルからさまざまな年代の顔の画像を生成でき、年齢による変化を考慮した識別の精度を上げている。このほか、効率的な分散学習アルゴリズムを使って顔の識別モデルをトレーニングし、識別できる年齢の幅をいっそう広げた。

格霊深瞳は年齢による変化を考慮した顔識別技術のほか、認知症や高齢者など行方不明になりやすい人たちのために「見守り」プラットフォームを構築している。

同社は2013年に設立され、22年に中国のハイテクベンチャー向け株式市場「科創板(スターマーケット)」に上場したが、長期にわたり赤字の状態が続いている。22年の親会社株主に帰属する当期純利益は3261万元(約6億5000万円)だったが、23年1~9月期は再び赤字に転落した。決算報告書によると23年1~9月期の売上高は前年同期比14.76%増の2億2500万元(約45億円)、親会社株主に帰属する純損失は1728万元(約3億5000万円)だった。

2023年12月24日のレート(1元=約20円)で計算しています。

(翻訳・36Kr Japan編集部)

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