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米調査会社IDCがこのほど発表した中国市場の2023年第4四半期(10~12月)のスマートフォン出荷台数は前年同期比1.2%増の7363万台となり、10四半期続いた減少を脱し、プラスに転じた。23年通期の出荷台数は前年比5.0%減の2億7100万台で、ここ10年で最も少なかった。
市場全体が回復し、増加傾向にあるものの、依然として予想を下回っているという。現在の需要は主に、一線都市(北京、上海、広州、深圳の4都市)、二線都市(省都など地方の中核都市)、三線都市(地方の主要都市)のハイエンド層によるもので、人気機種は米アップルの「iPhone15」や華為技術(ファーウェイ)の「Mate60」、小米(シャオミ)の「Xiaomi14」、vivo(ビボ)の「X100」など、各ブランドのフラッグシップモデルに集中した。一方、販売量の多くを占めるミドルレンジ・ローエンド機種の販売は明らかな改善が見られず、シェアの大半を占めるミドルレンジ・ローエンド層の買い替え需要は伸び悩んだ。
メーカー別では、アップルが2023年10~12月と23年通期の出荷台数でトップに立った。IDCは、アップルがハイエンド市場でライバル機種から大きな影響を受け、加えて自社製品のバージョンアップも限定的であることから、吸引力が低下したが、第三者企業による販路で大幅な値下げと販促が実施され、多くの消費者の需要を取り込んだと分析した。(新華社北京)
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