世界のPEファンド大手各社、中国での事業強化急ぐ

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世界のプライベート・エクイティファンド(PEファンド)大手各社がこのところ、中国市場で新たな動きを見せている。

今月8日には中国証券投資基金業協会の公式サイトで、世界有数のPEファンドである米投資会社コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)とカナダのオルタナティブ資産運用会社ブルックフィールド・アセット・マネジメント傘下のPEファンド2社が、管理会社登録を完了したことが明らかになった。このほか、仏資産運用大手ティケオー・キャピタルも中国進出予定を発表した。

KKRは1976年の創業で、本部をニューヨークに置く。23年末時点の運用資産残高は5530億ドル(1ドル=約148円)。中国市場の投資チャンスに大きな期待を寄せており、北京、香港、上海に事務室を設けているほか、「中国成長基金」などアジアを投資対象とするファンドも複数立ち上げている。傘下の開徳私募基金管理(上海)がPEファンド、ベンチャーキャピタル(VC)ファンド管理会社として8日に登録を完了。登録資本金は千万元(1元=約21円)だった。

ブルックフィールド・アセット・マネジメントは世界をリードするオルタナティブ資産運用会社で、約9千億ドルの資産を運用しており、不動産や再生可能エネルギー、インフラ、PE分野の資産管理・運用で120年以上の歴史を誇る。傘下の博楓(上海)私募基金管理もPEファンド、VCファンド管理会社として同日に登録を完了し、登録資本金は1億元に上った。

フランス・パリに本拠を置くティケオー・キャピタルも最新の決算報告書で、アジアのプライベートクレジット市場に布石を打ち、今年は中華圏初の事務所を香港に開設すると発表した。同社は04年創設。23年12月末時点の運用資産残高は428億ユーロ(162円)に上り、運用先は主にプライベート・デットやPE、不動産、株、債券となっている。(新華社北京)

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