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米テスラは、同社の自動運転システム「フルセルフドライビング(FSD)」の開発強化や中国導入をめぐり、中国国内の走行データを活用し、また収集・処理とアルゴリズム訓練向けのデータセンターを設立する計画だという。ロイター通信が5月17日に報じた。
イーロン・マスクCEOは4月下旬に訪中した際、中国政府に対し、中国国内を走るテスラ車の自動運転データの国外転送を承認するよう求めたと報道されていた。
関係者によると、テスラは現在、中国データセンター向けのGPU(画像処理半導体)の調達について、米半導体大手NVIDIA(エヌビディア)と協議しているという。しかし、NVIDIAは米政府による対中輸出規制の対象となっており、これがデータセンター設立計画の足かせとなる可能性がある。
自動車メーカー各社は現在、自動運転機能の開発に最も力を注いでいる。テスラはこの分野の先行者だが、ここ数年は中国の競合メーカーの製品も性能が高まっており、FSDがテスラに残された数少ない強みだと見る向きも多い。
中国に自動運転開発用のデータセンターを置き、中国の膨大な走行データを活用すれば、現地の複雑な交通状況により適応しやすくなる。FSDの自動運転アルゴリズムのトレーニングも加速するだろう。
(36Kr Japan編集部)
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