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インドネシアは世界4位の人口大国、東南アジア1位の経済大国として、巨大で成長途上の消費者層を持つ。同国政府はここ数年、エネルギー構造転換と二酸化炭素(CO2)排出基準の達成に向けて、電気自動車(EV)の普及に力を入れており、街中でEVをよく見かけるようになった。上汽通用五菱汽車、奇瑞汽車、比亜迪(BYD)、哪吒汽車(Neta)などを代表とする中国の新エネルギー車(NEV)メーカーはここ数年、相次いで同国へ進出している。未来感に溢れたデザイン、全世界からの評価、高いコストパフォーマンスにより、中国EVは都市部住民、特に若者から高い人気を集めている。
インドネシア自動車製造業者協会(GAIKINDO)のデータによると、今年4月の中国ブランドEVの販売台数は市場首位となり、うち上汽通用五菱の傘下ブランド「宝俊(BAOJUN)」のコンパクトカー「雲朶(Yunduo)」が1番人気の車種だった。奇瑞汽車のSUV(スポーツタイプ多目的車)「OMODA E5」、上汽通用五菱の小型EV「繽果(Binguo)」が続いた。
インドネシアのオラトマング駐中国大使は新華社の取材に応じ、「中国ブランドEVはインドネシアで人気が高く、ジャカルタでよく見かける。私の息子は奇瑞汽車のEVを1台購入した」と話した。
中国自動車メーカーは相次いで海外に進出し、海外の消費者の選択肢を増やすだけでなく、産業の川上・川下部門の企業の海外進出も促し、現地自動車産業の発展にも寄与している。上汽通用五菱、奇瑞汽車、Netaなどは、いずれも現地生産を始めており、BYDも現地工場の建設に多額の資金を投じる予定だ。
GAIKINDOは、さらに多くのコスパの高い新型EVが出回るにつれ、現地のEV需要も引き続き高まるとの見方を示す。このほどジャカルタで開催されたEV展示会では、取引総額が4千億ルピア(1ルピア=約0.009円)に上った。(新華社ジャカルタ)
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