わずか数分でアプリを開発。アリババ、大規模言語モデルを用いた「AIプログラマー」発表

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わずか数分でアプリを開発。アリババ、大規模言語モデルを用いた「AIプログラマー」発表

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アリババ傘下のグラウドサービス、アリババクラウド(阿里雲)は6月21日に開催したイベントで、同社初となる「AIプログラマー」を発表した。AIプログラマーは、アーキテクトや開発エンジニア、テストエンジニアなどのスキルを兼ね備える。タスク分解からコード記述、テスト、デバッグ、コード提出までの全プロセスをこなすことができ、最速数分でアプリケーション開発を完了する。

AIプログラマーは、同社が開発した大規模言語モデル(LLM)「通義千問(Tongyi Qianwen,)」に基づいて構築されたマルチエージェントで、各知的エージェントがそれぞれ特定のソフトウエア開発を担当し、互いに協力することで全体の開発効率を大幅に向上させる。

イベントでは、AIプログラマーがオリンピックの競技日程アプリを自律的に完成させる様子が披露された。AIプログラマーに対話形式で指示を与えると、要件の提示からページの公開までの全プロセスがわずか10分で完了した。従来のアプリ開発では、プログラマーがページの開発、Python(パイソン)のファイル処理プログラムの記述と実行、デバッグ、コード修正などの作業を次から次に行わねばならず、完成までに少なくとも半日はかかっていた。

通義千問は2023年4月に発表され、中国企業に最も人気のあるLLMの1つとなった。そのオープンソースモデルのダウンロード数はすでに700万回を超えている。

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(36Kr Japan編集部)

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