わずか数分でアプリを開発。アリババ、大規模言語モデルを用いた「AIプログラマー」発表

36Kr Japan | 最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア

日本最大級の中国テック・スタートアップ専門メディア。日本経済新聞社とパートナーシップ提携。デジタル化で先行する中国の「今」から日本の未来を読み取ろう。

大企業注目記事

わずか数分でアプリを開発。アリババ、大規模言語モデルを用いた「AIプログラマー」発表

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

続きを読む

アリババグループ傘下のクラウドサービス、アリババクラウド(阿里雲)は6月21日に開催したイベントで、同社初となる「AIプログラマー」を発表した。AIプログラマーは、アーキテクトや開発エンジニア、テストエンジニアなどのスキルを兼ね備える。タスク分解からコード記述、テスト、デバッグ、コード提出までの全プロセスをこなすことができ、最速数分でアプリケーション開発を完了する。

AIプログラマーは、同社が開発した大規模言語モデル(LLM)「通義千問(Tongyi Qianwen)」に基づいて構築されたマルチエージェントで、各知的エージェントがそれぞれ特定のソフトウエア開発を担当し、互いに協力することで全体の開発効率を大幅に向上させる。

イベントでは、AIプログラマーがオリンピックの競技日程アプリを自律的に完成させる様子が披露された。AIプログラマーに対話形式で指示を与えると、要件の提示からページの公開までの全プロセスがわずか10分で完了した。従来のアプリ開発では、プログラマーがページの開発、Python(パイソン)のファイル処理プログラムの記述と実行、デバッグ、コード修正などの作業を次から次に行わねばならず、完成までに少なくとも半日はかかっていた。

通義千問は2023年4月に発表され、中国企業に最も人気のあるLLMの1つとなった。そのオープンソースモデルのダウンロード数はすでに700万回を超えている。

米最新のLLM評価基準、アリババの「Qwen2-72B」がトップ10入り 中国企業で唯一

(36Kr Japan編集部)

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録

関連記事はこちら

関連キーワード

セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け

メールマガジンに登録