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中国四川省成都市の中心部、天府広場付近のショッピングセンター、天府紅購物中心は漫画やアニメ関連のグッズを売る店舗が多数あり、地元の「2次元文化」愛好者に人気のスポットとなっている。人気キャラクターに扮したコスプレーヤーたちが集い、漫画やアニメの世界に入り込んだような空間が味わえる。
中国の2次元愛好者は漫画やアニメ関連の商品を、日本語の「グッズ」に漢字を当てて「谷子(グーズ)」と呼んでいる。センター内の「谷子店」は50店近くに上り、休日には店の入口に長蛇の列ができるほど多くの人が訪れる。
中でも日本のアニメ「ハイキュー!!」のグッズを売る店の人気が高い。熱心に買い物していた李さんに話を聞くと「『ハイキュー!!』を見ると血が沸き立ってくる。作品に登場するキャラクターが大好きで、グッズをコレクションしている」と話した。
人気店の一つである「多摩万事屋」の張博倫店長は「客の多くは15~25歳で、午後になると毎日、会計待ちの列ができる。1日当たりの売上高は平日で1万元(約20万円)余り、週末には2~3万元になる」と説明した。
張さんはたびたび日本を訪れ、漫画・アニメ産業について学び、協力のチャンスを探っているという。「日本の多くのアニメ会社と提携し、日本アニメのライセンスを獲得して、中国の若者が好むグッズを数多く作っていきたい」と語った。
成都市はここ数年、アニメ産業が大きく発展し、優れた人材を輩出している。「ナタ~魔童降臨~(原題:哪吒之魔童降世)」や「遮天(原題)」などのヒット作も生み出した。アニメ産業の発展拠点も構築し、産業チェーン全体を盛り上げる取り組みも進めている。
リサーチ大手の艾瑞諮訊によると、中国の昨年の「2次元産業」規模は前年比27.6%増の2219億元(約4兆9000億円)に上った。2次元関連の商業施設は約70カ所。成都は中国西南地区の中でも特に2次元産業に強みを持つ都市として注目されている。(新華社成都)
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