中国自動車大手の広州汽車、24年6月の販売台数16万台超 広汽トヨタなど日系合弁も安定

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中国自動車大手の広州汽車集団がこのほど発表した6月のグループ全体の自動車販売台数(速報値)は前月比4.5%増の16万3500台だった。うち新エネルギー車(NEV)ブランド「埃安(AION)」を展開する広汽埃安新能源汽車の販売台数は3万5027台となり、世界の主力バッテリー式電気自動車(BEV)のトップ3入りした。自主ブランド「伝祺(Trumpchi)」を手がける広汽乗用車は3万2784台を販売し、うち「伝祺」の多目的車(MPV)シリーズは20・0%増の1万5108台だった。

「伝祺」のMPVシリーズは、発売開始から6月末までの累計販売台数が62万台を超えた。6月の販売台数は「M6」が4378台で、コンパクトMPVの販売トップを守った。中大型MPV「M8」は7317台で、自主ブランド高級MPVの販売トップを維持した。

合弁ブランドを見ると、トヨタ自動車との合弁会社である広汽豊田汽車(広汽トヨタ)の6月の販売台数は6万9794台で安定していた。内訳は、スポーツタイプ多目的車(SUV)「フロントランダー」が2万1951台、三大フラッグシップモデルのミニバン「シエナ」が8099台、セダン「カムリ」が1万2281台、SUV「ハイランダー」が7054台だった。フロントランダーとシエナはいずれも、月間販売台数が過去最高を更新。本田技研工業との合弁会社である広汽本田汽車(広汽ホンダ)は7・6%増の3万4350台となった。

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上半期(1~6月)の輸出台数は前年同期比2・9倍の6万8千台だった。広汽埃安は東南アジア諸国連合(ASEAN)地域で全面的に事業展開し、海外市場は65カ国・地域に広がる。

「M8」は6月、アラブ首長国連邦(UAE)市場に進出した。今後はサウジアラビアやバーレーンなどでも展開する計画で、中東市場での持続的な発展に新たな原動力を与えるため、製品力を引き続き引き上げる意向という。

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(新華社広州)

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