初心者でも簡単に鑑賞魚を飼育、AIoT活用のスマート水槽が人気 日本市場も狙う

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スマート水槽ブランド「画法幾何(Desgeo)」を展開する北京元苡佰科技が、プレシリーズAでVentech Chinaから数千万元(数億円超)を調達した。資金は製品開発と市場開拓に充てられるという。

北京元苡佰科技2015年に設立された小動物飼育用のスマート用品メーカーで、18年にスマート水槽専門ブランドとしてDesgeoを立ち上げた。自社ブランドの商品以外に、スマート家電も手がけるスマホ大手・小米(シャオミ)の「米家(MIJIA)」ブランドからも商品を発売しており、すでにスマート水槽80万台以上を売り上げている。

忙しい毎日を送る都市住民は、猫や犬よりも鑑賞魚などの水生生物やハムスターなどの小動物をペットに選ぶ傾向がある。中国のペット市場は3500億元(約7兆円)規模に上り、うち水生生物と小動物が25%を占める。Desgeoは水生生物の飼育に焦点を当て、市場に切り込んだ。独自開発したAI搭載のスマート水槽には、水質・水温管理や自動餌やり機能など、水生生物の飼育に欠かせないさまざまな機能が組み込まれている。南米産の流木やレゴブロックを入れたり、渓谷の風景を再現してインテリアとして楽しむこともできる。ペット飼育を子どもの教育に役立てるのにも最適だ。

「画法幾何」のスマート水槽

観賞魚は水槽という狭い空間で24時間過ごすことになるため、スマート水槽の品質は極めて重要になる。Desgeoはすでに60件余りの特許を保有し、サプライチェーンとの関係も確立している。

Desgeoのターゲットは、新たに観賞魚の飼育を始めるユーザーだという。創業者の王剣鋒氏は「当社はシンプルで使いやすいスマート水槽を提供し、40代以下の世代が観賞魚や小動物を飼育するハードルを下げた。AIoTを導入することでメンテナンスの手間も減らし、初心者でも簡単に観賞魚を飼えるようにしている」と説明した。

同社はスマート水槽用の消耗品や付属品なども提供しており、消耗品のセット購入率は80%に上るという。また、観賞魚飼育コミュニティを運営して、会員制度やポイント交換システムを導入するなどし、ユーザーの囲い込みを図っている。

今年は日本市場に進出し、段階的に欧米のオフライン市場も開拓していく方針で、将来的には観賞魚だけでなくハムスターや爬虫類などの小動物向け製品も手がける計画だという。

中国版「ネコノミクス」が加速。日本も参考にしたい新ペットサービスの数々

*1元=約20円で計算しています。

(翻訳・田村広子)

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