原文はこちら
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
25日、中国の通信機器大手ファーウェイの創業者でCEOの任正非氏が75歳の誕生日を迎えた。任氏の長女でファーウェイ副会長兼CFOを務める孟晩舟氏が祝福のメッセージを寄せている。
手紙の中で孟氏は「誕生日は毎年一緒に過ごしているけれど、今年はそれが叶いそうにありません。お父さんの手料理を食べたり、おしゃべりを聞いたり、顔の皺をなでたり、キスをしたり、それからお説教されたり。今年の分は貸しにしておくけど、私が戻ったらゆっくり返してね」と書いている。
孟氏はまた、この手紙とともに自身の近影をSNSアプリ「WeChat(微信)」に投稿し、こうメッセージを添えている。
父の愛は山のように 高くそびえ延々と連なる
父の愛は空のように 奥深く広い
父の愛は海のように 永遠で深遠だ (たまに怒られるけど)
この写真から、孟氏は笑顔を浮かべているものの、足には依然としてGPS装置がつけられていることがわかる。昨年12月、孟氏はトランジットで立ち寄ったカナダのバンクーバーで米国の要請を受けたカナダ当局によって拘留されていた。その後、GPSの装着や24時間の監視下におかれることなどの条件つきで保釈されている。
今年1月、任CEOはメディアのインタビューに対して「娘をとても恋しく思っている。今は電話で話すことしかできないが、彼女はいつも明るい。娘は強い女性だ」と語っている。
孟氏が逮捕されてから4カ月後、ファーウェイはまた「ファーウェイショック(米商務省が5月に発動した事実上の禁輸措置)」に見舞われている。
任CEOは年初の時点で、このような事態が起こるなら数年後だと考えていたという。米国がファーウェイを攻撃するならば、米国とファーウェイとの裁判(同社は3月、米政府機関による一部中国企業製品の調達を禁じる「2019年度米国防権限法」が米憲法違反だと訴訟を起こしている)の判決が出てからだろうと考えていたためだ。
任CEOは「裁判の結果がどうであれ、米国は我々を攻撃すると思っていた。以前はまだ数年あるので十分に準備ができると考えていたが、娘の逮捕で、この『導火線』が短くなってしまった」と語った。
(翻訳・山口幸子)
原文はこちら
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録