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動画共有アプリTikTokを運営する中国テック大手のバイトダンスが、自社設計した人工知能(AI)向け半導体の量産を実現するため、半導体受託生産世界大手の台湾積体電路製造(TSMC)との提携を計画している。米テック系メディア「The Information」が報じた。
The Informationによると、バイトダンスは2026年までに独自のAI半導体2種類をTSMCの5nmプロセスで量産し、米NVIDIA(エヌビディア)製など高価な半導体への依存度を下げ、AIモデルの開発・運用コストを 低減する計画だという。
中国メディアがこの件について確認したところ、バイトダンスはTSMCとの提携に関する報道は事実ではないと否定。同社は半導体分野で模索を続けていることを認めた上で、プロジェクトは依然として初期段階にあるとし、進行中の全てのプロジェクトで関連する貿易管理規定を厳守していると強調した。
今回の報道に先立ち、バイトダンスが米半導体大手ブロードコムと共同で先進的な5nmのAI半導体を開発し、TSMCがこれを受託生産するという噂が流れたが、同社はこれも否定している。
バイトダンスは以前から一貫して半導体事業に注力してきた。20年下半期(7~12月)には半導体チームを設立し、AI半導体やサーバー向け半導体のほか、論理回路を自由に再構成できる半導体「FPGA」向けネットワークインターフェースカード(NIC)や半導体開発の中核となる命令セット「RISC-V」など、複数の半導体プロジェクトを立ち上げた。
22年に傘下の法人向け技術サービスプラットフォーム「火山引擎(Volcano Engine)」が発表した独自のビデオコーデックチップは、業界で主流のハードウエアエンコーダよりも動画の圧縮効率を30%以上向上させた。
(36Kr Japan編集部)
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