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中国雑貨店大手「名創優品(MINISO)」は9月23日、現金62億7000万元(約1300億円)で中国スーパーマーケット大手「永輝超市(Yonghui Superstores)」の株式29.4%を取得し、筆頭株主になったと発表した。オフラインでの小売事業をさらに拡大する狙いだという。
名創優品は、株式取得後も永輝超市の取締役会を支配せず、同社の業績を連結決算に組み込むこともない。今回の取引は2025年上半期の完了が見込まれている。永輝超市は、中国全土に約850店舗を展開する巨大チェーンで、売上高は業界2位となっている。
中国では20年以降、電子商取引(EC)やグループ購入などの普及を背景に、赤字に転落する大手スーパーチェーンが続出した。永輝超市はコスト削減と効率向上を図ってきたが、24年1~6月の売上高は前年同期比10.1%減の377億8000万元(約7600億円)、純利益は26.3%減の2億8000万元(約60億円)と振るわない。
一方、名創優品の24年1~6月の売上高は25%増の77億6000万元(約1600億円)、調整後の純利益は18%増の12億4000万元(約250億円)の増収増益だった。6月末時点の店舗数は6868店で、うち中国国内が4115店、海外が2753店だった。
今回の動きに対する資本市場の反応は厳しい。9月23日の発表を受け、翌24日の名創優品の始値は19.5%安と大幅に下落し、時価総額約8億5000万ドル(約1200億円)が失われた。
*1元=約20円 1ドル=144円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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