中国自動車メーカー、東南アジア市場の開拓急ぐ。吉利汽車がベトナムに組立工場建設へ

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ベトナムのインフラ大手Tasco(タスコ)は9月24日、中国自動車大手の吉利汽車(Geely Auto Group)と合弁会社を設立し、ベトナム北部のタイビン省に自動車組立工場を建設すると発表した。総投資額は1億6800万ドル(約240億円)で、吉利汽車が36%を出資する。

新工場の年産能力は7万5000台を見込んでいる。当初は吉利汽車ブランドのほか、傘下の「Lynk&Co(リンク・アンド・コー)」ブランドの自動車を組み立てるが、将来的には他ブランドの自動車も組み立てる可能性があるという。新工場は2025年前半に着工し、26年初めの納車開始を目指す。Tasco傘下の自動車販売会社「Tasco Auto」が正規ディーラーとなる。

東南アジア市場の開拓を目指す中国自動車メーカーが増えている。吉利汽車の親会社である浙江吉利控股集団(Zhejiang Geely Holding Group)は17年、マレーシアの複合企業DRBハイコムの自動車子会社「プロトン」の株式49.9%を取得した。

電気自動車(EV)最大手の比亜迪(BYD)も、ベトナムでの工場建設に投資する計画だと報じられている。現在のところ投資に関する契約締結には至っていないが、同社は24年7月18日にベトナムの乗用車市場に進出し、EVセダン「SEAL(シール)」、小型EV「DOLPHIN(ドルフィン)」、電動SUV(多目的スポーツ車)「ATTO 3(アット3)」の3車種を発売した。

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*1ドル=143円で計算しています。

(36Kr Japan編集部)

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