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このところ、中国市場に熱視線を送る中東資本が増えている。
サウジアラビアのエネルギー企業「ACWA Power」のムハンマド・アブナヤン会長は9月11日、中国の李強(リー・チャン)首相とサウジ商工界代表との座談会に出席し、中国企業との戦略的提携を強化して、両国が目指す低炭素(グリーン)成長を後押すると表明した。ACWAは今後5年間、中国市場に毎年100億ドル(約1兆4000億円)を投じる計画。2030年までの対中投資総額は750億ドル(約10兆7000億円)となり、同社の運用資産総額の3分の1に達する見通しだという。
これに先立つ8月には、サウジの政府系ファンド「パブリック・インベストメント・ファンド(PIF)」が、中国の国有大手銀行6行と総額500億ドル(約7兆2000億円)の資本移動に関する覚書を締結したと発表した。
石油大手サウジアラムコ傘下のベンチャーキャピタル「Prosperity7(プロスペリティ7)」はすでに、中国の人型ロボットメーカー「穹徹智能(Noematrix)」や生成AIユニコーン「智譜AI(Zhipu AI)」に出資している。
また、アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビ投資庁(ADIA)のほか、クウェート投資庁(KIA)やカタール投資庁(QIA)など中東諸国の政府系ファンドも、中国での投資活動を活発化させている。投資分野は、エネルギーや鉱物資源、自動車、電子機器など多岐にわたる。
*1ドル=約143円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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