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ロボットの関節製造を手がけるスタートアップ企業「霊足時代(RobStride)」(以下、ロボストライド)はこのほど、エンジェルラウンドで英諾天使基金(Innoangel Fund)、雅瑞智友科学家基金(Y&R CAPITAL、中国ロボット工学のパイオニア、王田苗氏が設立)、一維創投(Yiwei Venture Capital)から数千万元(数億円~十数億円)を調達した。 資金は新製品の研究開発とロボット関節の研究開発や組織構築などに充てられる。
ロボストライドは2024年1月の設立で、主にロボット用の一体型の関節製品とロボットソリューションアーキテクチャを開発する。創業者兼CEOの王勃氏は、スマートフォン・IoT機器大手シャオミ(Xiaomi)のロボット開発用マイクロモーター「CyberGea」の設計責任者だった。
現在、人型ロボットはまだ製品検証と開発の段階にあり、実用化や商業化にはまだ距離がある。 それでも最近の1年間で、多くの人型ロボット新興企業が誕生し、投資家を引き寄せている。人型ロボットの産業チェーンにおいて、唯一の量産化を実現し、商業的に有望な部品は、ロボットの関節だと見られる。 関節は現在、ロボットの機体のコスト全体の60~70%を占めているという。
設立してまだ日が浅いが、ロボストライドはすでに3つのロボットの関節製品を続けざまに繰り出している。 今回の資金調達に伴い、同社はまったく新しい準直接駆動の一体型関節モジュール「RobStride03」もリリースしようとしており、価格はわずか999元(約2万円)で、業界の同種の製品より半額以上安い。
王CEOは「RobStride03」は遊星ギア減速器、アウターロータ型モーター、デュアル磁気エンコーダー、駆動装置を標準装備した4in1の製品で、全体の重量はわずか900グラムにすぎないと紹介した。 また、RobStride03の最大トルクは60Nm(ニュートン・メートル)、定格トルクは20Nmだという。
この製品の発売により、ロボストライドも高・中・低の3区分の性能でレベル分けした製品マトリックスを完成させた。以前リリースした「RobStride 01」と「RobStride04」の価格はそれぞれ599元(約1万2000円)、1199元(約2万4000千円)で、人型ロボットのさまざまな開発シーンとニーズに対応するため、異なる性能レベルで発売された。
信頼性、適合性やコストパフォーマンスが高い関節モジュールを提供することで、人型ロボットのハードウェア開発コストを大幅に削減できるから、ロボストライドの事業化が順調に進んでいる。紹介によると、中国国内の人型ロボットメーカーの約30%が同社の関節製品を採用しているという。
これから、人型ロボット業界だけにとどまらず、他の業界にも販路を拡大しようとしている。現在、電動キックボード、電気自動車(EV)、自動運転清掃車、パワードスーツなどの分野での活用が見込まれている。
(36Kr Japan編集部)
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