新エネルギー車大手BYD、2019年Q3は89%減益 Q4も業績低迷か

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新エネルギー車大手BYD、2019年Q3は89%減益 Q4も業績低迷か

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中国の新エネルギー車(NEV)最大手「比亜迪(BYD)」は新エネ車の補助金削減の影響を受け、成長鈍化が懸念されている。

BYDが10月29日に発表した2019年第3四半期の決算報告は、純利益が前年同期比88.58%減の約1億2000万元(約18億4400万円)となった。売上高は前年同期比9.17%減の316億3800万元(約5000億円)。BYDの株価は30日終値の時点で6.77%下落した。

第3四半期の業績悪化にもかかわらず、BYDは1~9月の3期において、売上高・純利益とも前年同期の実績を上回っている売上高は、前年同期比5.4%増の938億2000万元(約1兆4000億円)となった。純利益は、半期報告書の予想通り、前年同期比3.1%増の15億7000万元(約240億円)となった。

中国経済の減速により、第4四半期の自動車市場の需要は依然として低迷している。さらに、ガソリン車価格調整の影響や新エネ車に対する補助金の大幅減少が追い打ちとなり、新エネ車の販売不振は続くと見られる。BYDグループの新エネ車事業の売上高は一定の減少が見込まれ、2019年の年間純利益は15億8400万元(約240億円)から17億7400万元(約270億円)と予想される。

新エネ車販売の落ち込みは避けられないが、第4四半期のガソリン車事業は回復が予想される。決算報告によると、新エネルギー車の9月の販売台数は前年比約15%減の4万台となっている一方、ガソリン車は前年比35.2%増の2万7000台となっている。

「浙商証券(Zheshang Securities)」によると、今期の大幅減益は、BYDがコスト削減によって新エネ車の補助金の減少をカバーしきれなかったことが原因だという。補助金削減により新エネ車のサプライチェーンは大きな打撃を受けているが、依然として高い競争力を持つBYDについて、アナリストは投資判断の「オーバーウェイト」を維持している。

中国工業・情報化部は10月30日、新たな自動車購入税免除の新エネ車モデルリストを発表した。その中にBYDの「比亜迪唐」と「宋Pro」も入っており、販売台数の回復が期待できる。

現在、中国の自動車の生産・販売は15カ月連続で減少しており、新エネ車の販売も3カ月(7~9月)連続で減少している。中国自動車協会のデータによると、9月の新エネ車の販売台数は前年同期比34.2%減の8万台となった。ちなみに、1~9月の総販売台数は87万2000台、年間目標(150万台)の58.13%にとどまっている。

中国の自動車業界団体「乗用車市場情報聯席会(CPCA)」の事務局長である崔東樹氏によると、BYDと新エネ車市場全体の売上の減少は一時的なもので、現在は短期的な調整期間に入っており、来年は大幅な回復が見込まれるという。

(翻訳・桃紅柳緑)

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