スマート芝刈りロボットを開発する中国ベンチャー「長曜創新（Airseekers）」がこのほど、プレシリーズAで数千万元（数億円超）を調達した。家電大手の格力集団（GREE Group）が出資を主導し、同創偉業（Cowin Capital）やZelos Capitalなども参加した。調達した資金は製品の製造、マーケティング、新製品の開発に充てられる。

Airseekersは2022年に広東省深圳市で設立され、主に北米や欧州市場に向けて家庭用スマート芝刈りロボットを提供している。同社のスマート芝刈りロボットは、従来の芝刈りロボットのように境界ワイヤーを埋設して作業エリアを限定する必要はない。

UWB（超広帯域無線）やRTK（リアルタイムキネマティック）、レーザーSLAM、SLAMカメラなど、さまざまな位置特定ソリューションを活用し、凹凸のある場所や緩斜面なども避けることなく自動で芝刈りをしてくれる。ユーザーはスマートフォンのアプリを操作するだけで、芝刈り作業を開始、監視、停止することができる。

Airseekersは2024年、クラウドファンディングサイトKickstarterで初代製品の「Tron」と「Tron Max」の予約販売を開始。受注額は1カ月で220万ドル（約3億3000万円）を突破し、初回の受注台数は1500台を超えた。年内には、海外向けの通販サイトでも2000ドル（約30万円）〜で販売を開始する予定。同社はすでに欧州や米国に支社を設けており、今後は新たな国への展開も計画しているという。

除雪、芝刈り、落ち葉拾いを1台で。100万円の庭用ロボットが大人気

＊1元＝約21円、1ドル＝約150円で計算しています。

（36Kr Japan編集部）

36Kr Japanで提供している記事以外に、スタートアップ企業や中国ビジネスのトレンドに関するニュース、レポート記事、企業データベースなど、有料コンテンツサービス「CONNECTO（コネクト）」を会員限定にお届けします。無料会員向けに公開している内容もあるので、ぜひご登録ください。