中国奇瑞汽車の「JETOUR」、カタール市場で伸び最速 10月販売はトヨタに次いで2位に

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中国の自動車メーカー、奇瑞汽車のサブブランド「捷途(JETOUR)」はこのほど、カタールの首都ドーハで「第1回中東ファン文化フェスティバル」を行い、ハイブリッドカーの第1号モデル「T2i-DM」」を海外で初めて発売した。

奇瑞汽車の総経理助理で捷途ブランド事業部の常務副総経理を務める代立宏氏は新華社の取材に応じ、カタールは中東地域の重要な国であり、同国の自動車産業は政府が発展を政策面で支援していることから、発展の潜在力に満ちていると説明。

顧客ニーズに対する深い洞察のおかげで、カタール市場では「捷途が最も急速に成長する中国の自動車ブランドになっている」と強調した。

代氏によると、2023年4月にカタール市場に進出してから24年11月まで、捷途は月間販売台数でトヨタに次ぐ2位(10月単月は2位)となった。24年1~11月では3位、うちスポーツタイプ多目的車(SUV)市場では市場シェアが12%を超えて2位となり、捷途ならではのスピードが実証された。

代氏は「カタール市場への進出当初、中東ユーザーの家族での移動に対するニーズに焦点を合わせ、真っ先に家族での移動に適したシリーズを送り出した。車内空間の広さやスマートテクノロジー、安全機能などにより、現地消費者の快適性と安全性に対するニーズを十分に満たしたことで、カタール市場での発展に良好な基盤が築かれた」と述べた。

国際化が一貫して重要な戦略の一つであることも強調。19年に海外進出を実現して以来、中東や南米、アフリカ、東南アジア、独立国家共同体(CIS)など65カ国・地域に進出し、世界中で2千カ所以上の販売・サービス拠点を構えていると説明した。24年には右ハンドル車市場への進出を果たし、25年には欧州連合(EU)市場への進出を予定しているほか、ブランドのグローバル経営力、現地のバリューチェーン・生態系の運営能力も全面的に高めると述べた。

代氏は「捷途では海外市場の販売台数が全体の3分の1を占める。海外事業の発展を加速するため、豊富なラインアップの導入と規制の強い市場への進出を通じ、向こう数年で海外販売台数の占める割合を50%にまで引き上げることを目指す」と述べた。

捷途が進出する海外市場では、化石燃料車が依然として圧倒的なシェアを占めると指摘。世界的な新エネルギー導入を進めるため、捷途は新エネ車の投入を加速させ、向こう2年でオフロードSUVなど8モデルの新型車を送り出す計画も明らかにした。【新華社ドーハ】

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