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中国スマートフォン大手の小米科技(シャオミ)は1月21日、自社開発したゲームエンジン「WinPlay」のベータテストを開始すると発表した。英ARMのアーキテクチャ採用のSoCを搭載したシャオミのタブレットならば、ゲーム配信プラットフォーム「Steam」をインストールしてパソコン(PC)用ゲームを楽しめるようになる。最初のベータテストの対象機種は「XiaomiPad 6S Pro 12.4」のみとなる。
PCゲーム、とくに3D大作をプレイするデバイスには高い処理能力が求められるため、高性能なプロセッサ(CPU)や専用のグラフィックスカードが必要。しかし、タブレットやスマートフォンに搭載されているCPUはARMのモバイル向けで、米インテルのx86系などのPC用CPUに比べると、性能には限界がある。

シャオミのスマホ向け基本ソフト(OS)部門の張国全ディレクターによると、WinPlayに3層からなる仮想化技術を用いることで、同社のスマホ向けOS「Xiaomi HyperOS」にWindows用ゲームとの互換性を持たせたという。WinPlayを通じてSteamからタブレットなどに直接ゲームをダウンロードすれば、コントローラーやキーボード、マウスを接続してゲームを楽しめる。また、仮想化技術の最適化により、XiaomiPad 6S Pro 12.4のGPU性能の損失率はわずか2.9%に抑えられ、アクションアドベンチャーゲーム「トゥームレイダー」のPC版をモバイルゲームと同等の平均フレームレート45fpsでプレイできるようになる。
XiaomiPad 6S Pro 12.4は、米クアルコムのハイエンドスマホ向けCPU「Snapdragon 8 Gen 2」を搭載しており、中国ネット通販大手の京東集団(JDドットコム)のサイトではメモリ16GB・ストレージ1TBの上位モデルが約4000元(約9万円)で販売されている。
*1元=約22円、1ドル=約156円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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