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中国スマートフォン大手の小米集団(シャオミ)は2月27日、高級電気自動車(EV)「SU7 Ultra」を発売した。価格は52万9900元(約1100万円)から。小米汽車(Xiaomi Auto)のアプリで先行予約販売を開始したところ、わずか10分で予約が6900台を超え、2時間で1万台を突破した。
SU7 Ultraは、わずか1.98秒で時速100キロメートルまで加速し、最高速度は時速350キロメートルを超え、「地上最速の4ドア量産車」をうたう。駆動用モーターを3つ搭載し、レース仕様の放熱システムとブレーキシステムが標準装備されている。
寧徳時代(CATL)の高性能電池「麒麟電池(Kirin battery)」の第2世代を搭載し、充電レート5.2C、ピーク電圧897ボルトで充電率10%から80%までわずか11分の急速充電を実現。また、エンドツーエンド(E2E)の自動運転機能や「小米澎湃OS(Xiaomi HyperOS)」を搭載したスマートコックピットも標準装備し、より良いスマートドライビング体験を提供する。
シャオミが2024年3月に発売した初のEV「SU7」は、瞬く間に中国EV業界の台風の目となり、24年末時点で累計販売台数は13万5000台を超えた。異業種からの参入にもかかわらず、この実績を叩き出したことに注目が集まった。
シャオミの雷軍CEOは今後の展開に自信を示しており、2025年の新車販売目標を30万台とし、うちSU7 Ultraを1万台販売する計画だという。雷CEOは中国のSNS「微博(Weibo)」に投稿し、「この時代にふさわしい新たな高級車を目指してSU7 Ultraを開発した。目標は、ポルシェと同等の性能、テスラに迫る技術、メルセデスベンツ・BMW・アウディに匹敵する高級感だ」とした上で、「すでに年間販売目標の1万台の9割を達成した」と明らかにした。
同社は市場シェアをさらに拡大するため、2025年6〜7月にSUV(多目的スポーツ車)タイプの新型EV「YU7」を発売する予定で、今後も引き続き製品ラインアップを拡充していく計画だという。
*1元=約21円で計算しています。
(36Kr Japan編集部)
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