セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録
中国天津市の津南区にある米電気自動車(EV)大手テスラの納車センターは2月27日、新型「モデルY」を引き取りに来た購入者たちであふれていた。新型モデルの中国市場での納車は前日の26日にスタート。テスラの中国市場への浸透を示す出来事であり、天津は全国で最初に納車が始まった都市の一つとなった。
「新型モデルの売り出しと政府の買い替え補助が重なったことで、テスラの受注台数は前年同期比で大幅に増加した」とテスラ天津の販売責任者は語る。天津店への問い合わせも約7割増えているという。
オーナーのニーズをよりよく満たすため、テスラ中国は直接販売にこだわる。テスラが中国本土に展開する直営店は1月時点で526店舗に上り、全国の95都市をカバー。テスラの直営および代理権限を持つ板金塗装センターは337カ所あり、207都市でサービスを展開している。
充電サービスの利便性を確保するため、テスラは中国で充電業務を急ピッチで拡大している。天津には急速充電ステーションを33カ所、充電器を194基設けている。目的地型充電ステーションは8カ所で、充電器26基がある。中国本土の急速充電ステーションは2千カ所超、充電器は1万1500基超で、目的地型充電ステーションは700カ所超、充電器は2500基超に上っている。
テスラは2013年に中国に本格進出。19年1月には米国外で初の工場となる「上海ギガファクトリー」を着工し、24年10月には同工場で300万台目の中国製テスラ車がラインオフしている。
テスラは、中国の整ったサプライチェーン(供給網)と一流のスマート製造能力を生かし、上海ギガファクトリーで、世界トップクラスの高品質なスマートEV「モデル3」と「モデルY」を生産、欧州やアジア太平洋地域を含む多くの国と地域に販売している。
上海ギガファクトリーで生産される新型「モデルY」は1月10日に売り出しを開始していた。【新華社天津】
セミナー情報や最新業界レポートを無料でお届け
メールマガジンに登録