中国広東省深圳市の覃偉中市長はこのほど、同市第7期人民代表大会第6回会議で市政府活動報告を行い、2024年は多くの分野で都市別で全国首位に立ったと明らかにした。

24年の一定規模（主要業務の年間売上高2000万元（約4兆円））以上の工業企業の総生産額は5兆4000億元（約108兆円）、増加値（付加価値額）は9.7％増加し、直近13年で最高となった。工業の総生産額と増加値は3年連続で全国トップを維持した。

貿易額は16.4％増の4兆5000億元（約90兆円）となり、全国首位に躍進した。増加額は全国の30.4％を占め、輸出では32連覇を果たした。

国家級「専精特新（専業化、精細化、特色化、斬新化）」の特徴を持つ「小巨人企業（大きな成長が見込まれるスタートアップ企業）」は296社増の1025社、製造業で特定分野をリードする「チャンピオン企業」は29社増の95社となり、伸び率はいずれも全国トップとなった。

新エネルギー車（NEV）の生産台数は69.2％増加し、全国の22.3％を占めた。自動車の生産台数で全国首位に浮上し、世界に先駆けて超急速充電ステーションと超急速充電器の数がガソリンスタンドと給油ノズルの数を完全に上回った。

社会全体の研究開発投資は18.9％増の2236億6000万元（約4兆4732億円）と9年連続で2桁増を維持し、総額は全国2位となった。特許協力条約（PCT）に基づく国際特許出願件数は21年連続で全国1位だった。

個人事業者数は23万4000増加し、個人事業者から法人化した企業は4085社、小規模から一定規模以上企業への転換は1314社、商事主体数は440万4000で全国首位を維持した。

地下鉄の旅客輸送量は1日当たり最大で延べ1188万5000万人、輸送密度（営業キロ1キロ当たりの1日平均旅客輸送量）は全国の超大都市の中でトップをキープした。市内の通勤時間45分圏の割合は81.0％になり、全国の大中都市で首位となった。

基本医療保険の加入率は97.5％で、「一線都市」と呼ばれる北京、上海、広州、深圳の中で首位に立った。市内の医療機関による検査結果相互承認項目は325項目に増加した。【新華社深圳】

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